2015年8月17日月曜日

メイド諸君!

いわゆる自分語り。
なんだかもう近頃は文章を書き上げるんだっていう気力も尽きてて書きたいことを適当に書いて終わりにしてしまうんだけども。
本の感想は読ませることも意識して結構頑張って書いてたんだけどなぁ。
だからこれからは目一杯独りよがりで自分のためだけの文章を書こう。

メイド諸君!
とても心に痛くて、時折ページを閉じて深いため息をつきながら読んだ。
どうしても自分に重なってしまう、共感してしまう部分があって、そこがとてもつらい。
有名な「なんで処女じゃないんですか!」も正直全くもって笑って読めない。処女厨だとは言わないんだけど、多分その場面に自分がなった時のことを想像してみると他人事には思えない。
果たしてそんな場面に自分はなるのか?というと、なかなか怪しいが。

立派な自分になってまた会えば認めてもらえるはずだとか、最後に一目見てお礼を言いたかっただとか、実際にそう思ったし同じ行為をしてしまったからつらい。自分の場合は最後にもう一度顔を合わせたいと言ったら断られてそのまま終わってしまったんだけども。

あとは文字だけのコマだった、これが最後の恋になるだろうから〜みたいな文章。あれも全く同じことを考えていたし、よくまぁこんな作品が書けるものだと感心してしまう。

自分に合う作品が無い、面白い作品はどこにあるのだろうと必死に探しているから、こういった作品に出会えることはとても嬉しい。
嬉しくて、人の家で借りて読んだというのに自宅に買って置いてしまいそう。ヨイコノミライも同じことをしていたので、きづきあきらサトウナンキのコンビは手強い。(ところでwikiを見たら夫婦だったのね。

自分は大体こういった作品を見つけるとcarnivalと比較する病に罹っているのだけれど、やはり自己否定的な主人公に対するヒロインは、病的なまでに跳ね除けられても追いかけてくるというか、そうでもしないと拒否した瞬間に物語が終わってしまうから、無限の包容力を持った女の子であることが必要条件になる。
どれだけ自分を自己否定してもそれが好きなんだと肯定してくれる人間。そんな人がいたらもうそれは魅力的に見えて仕方ない。とてもじゃないが現実に出会える気はしないのだけど、そういう人間でないとこの先結ばれることもないんじゃないかと思ってしまうのだ。だからこそここまでの実感を持った上で、自分はこれから先好きになる人がいても結ばれるようなことはあり得ないのだと、諦観を深めて行ってしまうし、またフィクションの物語にしかいないそういった存在に対して、流行りの言葉で言う"尊い"というような、想像するだけで涙が出てしまうくらい心からそれを愛しているのだ。
体ではない精神的な深い繋がり、前世からの業のような切っても切れない関係性に、私は惹かれるし憧れる。
現実にはこんな都合の良い異性は存在しないんだよと言われても探し続けてしまう。たとえこの先誰とも関係を結ぶことが出来なかろうと。