2014年10月11日土曜日
つめたいオゾン 唐辺葉介
"脳は、自分にとって不都合な事実でも、感情と共存し難い事実でも、全てを明白にしてしまう。そして明白で疑う余地のないものになってしまえば、もう受け容れるほかない。こうした論理の働きのせいで、自分はどれくらいの数、不本意な事実を心のなかに受け容れて来たのだろう。嫌いな相手の言い分と、それを言わせた心情を、どうして理解出来てしまうのだろう。"
2014年8月17日日曜日
バーナード嬢曰く。
バーナード嬢曰く。グレッグ・イーガンのコラムより抜粋
"『万物理論』という長編に、自発的自閉症協会のロークという人物が出てくる。
「愛情とは、自分が愛している人々を、自分自身を理解するのとほとんど同じかたちで理解できるという信念にほかならず、その信念をもてば脳から快楽という報酬をもらえるわけです」
愛情とは、他者理解という錯覚に脳が快楽を与えることで成立する、自己欺瞞能力であるとロークは言う。
部分的自閉症である彼は、愛情への飢えがあって報酬がない。移植で治せるのだけど、欺瞞であるとわかってしまっているので、いっそ脳の飢えを与える部分も切除して、完全自閉症になることを求めている。考え方によってはこれも「治療」だ。身も蓋もない話だが、「人間性ってなんだ?」と考えさせられる。"
"『万物理論』という長編に、自発的自閉症協会のロークという人物が出てくる。
「愛情とは、自分が愛している人々を、自分自身を理解するのとほとんど同じかたちで理解できるという信念にほかならず、その信念をもてば脳から快楽という報酬をもらえるわけです」
愛情とは、他者理解という錯覚に脳が快楽を与えることで成立する、自己欺瞞能力であるとロークは言う。
部分的自閉症である彼は、愛情への飢えがあって報酬がない。移植で治せるのだけど、欺瞞であるとわかってしまっているので、いっそ脳の飢えを与える部分も切除して、完全自閉症になることを求めている。考え方によってはこれも「治療」だ。身も蓋もない話だが、「人間性ってなんだ?」と考えさせられる。"
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